公認心理師試験対策:(15)心理に関する支援(相談、助言、指導、その他の援助)
はじめに
本記事は、2019年に実施される第2回公認心理師資格試験の自主学習のために、ブループリントの項目順にキーワードとその概要を並べていきます。
今回は15番目、「心理に関する支援(相談、助言、指導、その他の援助)」についてまとめていきます。
この項目は出題割合が6%です。
心理学的な援助方法の詳細についての項目となるため、出題されやすいです。
心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助)
訪問による支援や地域支援の意義
地域包括ケアシステム
このシステムの目的について、厚生労働省HPで以下のように記載されています。
団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。
以前の記事で、サクセスフルエイジングについて触れましたが、高齢者のサクセスフルエイジングを達成するために、地域でサポートしていくようなシステムを構築していこうという流れが来ているようです。
病気になったら病院、介護が必要になったら介護などそれぞれのサービスを受けますが、利用者はこれまでのライフスタイルをできるだけ維持できるように地域から提供するサービスを充実させようという考え方です。
上で紹介したページでは地域包括ケアシステムの事例も載っているので、具体的に提供されているサービスを理解するための参考になりました。
要支援者の特性や状況に応じた支援方法の選択、調整
エンパワメント、ストレングス
この資料を参考にしました。
ストレングスモデルとはエンパワメントモデルをベースに提唱されたモデルで、以下のように定義されています。
リカバリー(その人の人生をとりもどすこと)」のために、「アスピレーション(熱望、夢、希望)」に重点を置き、「個人の強み(過去、現在、未来のすべての実験体験を含む)」と「地域の強み」を活用し、新たな生活設計や具体化を図ろうとするもの
ストレングスモデルには以下6つの原則があります。
- 精神障がい者は回復し、彼らの生活を改善し質を高めることができる。
- 焦点は病理でなく個人の強みである。
- 地域は資源のオアシスとしてとらえる。
- クライエントは支援プロセスの監督者である。
- ケースマネージャーとクライエントの関係が根本であり本質である。
- 我々の仕事の場所は地域である。
エンパワメントでもそうですが、クライエントが本来持っているリソースを最大限に活かして問題解決に取り組もうとする考え方です。
今回は以上です。
次回は(17)「福祉に関する心理学」をまとめます。
※(16)「健康・医療に関する心理学」は追加項目がないため、後回しにします。