Muji Blog

いろんなトピックを備忘録的に発信していきます。トピック例:{画像処理、信号処理、心理学}

公認心理師試験:合格発表

はじめに

9/13、合格発表がありました。
なんとか、筆者は合格していました。
公式解答での自己採点では点数がギリギリだったので、今後気を引き締めていきたいところです。

今回の結果を受けて、試験勉強について振り返っていきたいと思います。

試験の合格基準点と合格率、配点の実際

試験の内容については、先日の記事でもありましたが、難易度は上がったように感じました。
これは私だけでななく、多くの人がそう感じていたようです。
その影響で、試験の合格基準点が調整される可能性も至るところで議論されていました。

実際のところ、合格基準点は調整されることなく138点(全体の6割)のままで、合格率は46.4%でした。

第一回と追試、そして今回の第二回にかけて合格基準点が6割で固定のため、今後も合格基準点は6割で固定だろうという確信度は高まりました。

配点についても、一貫して一般問題が1問1点事例問題が1問3点となっています。
今後も事例に重きを置かれた配点となりそうです。

勉強方法の振り返り

実施してよかったと考えている点

ポイントは以下の2点だと考えます。

  • 自分で調査する
  • 調査内容を体系化する

上記項目について、順に考えてみます。

自分で調査する

批判を覚悟して正直に言います。
テキストを何冊か買いましたが、あまり身についた感覚がありませんでした。

理由は、ブループリントの不完全さにあると考えます。
ブループリントの内容は、まだ整理されていません。
項目の階層性も煩雑で、項目の重複も見られたかと思います。
そのためか、ブループリントをベースとしたであろうテキストは、一般的な理論や概念の紹介にとどまっていたように思います。
(範囲が膨大なので、紙幅の問題も大いにあるかと思いますが)
一方で、試験はマニアックな問題も多く含まれていました。
つまり、テキストと試験内容とのレベル感の乖離が目立ったように考えています。

ブループリントの内容は、試験の回数を重ねるごとに修正されていきます。
いずれはブループリントの修正に伴ってテキストの内容も調整され、テキストでの対策がしやすくなっていくものと思います。

ただ、当面のポイントは、本節のタイトルにあるように自分で調査することだと思います。
試験問題の作成者の立場に立ったとき、一番恐れるのは根拠のない解答を設定してしまうことです。
したがって、自身で調査し、一次ソースにいかに当たれるかがポイントです。

ただ、心理学は多義的な解釈を許容する学問のため、一次ソースの特定が困難なケースも多々あります。
そのため、試験対策の優先度は一次ソースの特定を比較的行いやすい法律関係(一次ソースは条文)、統計関係(一次ソースは定義式)が高くなるかと考えます。

断っておきますが、出版されているテキストが一次ソースに当たっていないかと言われるとそうではありません。
間違いなく、書かれている内容に根拠があるはずです。
問題は、その一次ソースを著者が解釈した言い回しで理解するだけにとどまることです。
解釈の余地がない根本を確認しておくということが重要だと考えます。

調査内容を体系化する

今回、私はこのブログ記事を通して調査内容を体系化してみました。
誰かに見られるかもしれないと思うと、根拠のあることを主張しようという気になります。
(本ブログでは、根拠のない考えや雑感もかなり含まれていたかと思いますが…)

上述しましたが、試験作成者にとって一番恐れるのは根拠のない解答を設定してしまうことです。
なので、体系化し、発信する内容は試験問題に近いものがあるかもしれません。
(この感覚に根拠は一切ありません。)

体系化するもう一つのメリットは、情報の過不足を判断しやすい点です。
調査し、体系化し、そして不足分を追加で調査する、というサイクルができてきます。

やり方に問題があったと思う点

今回の受験に際して、良くなかった点も考察します。
今考えている問題点は以下の2点です。

  • 動くのがおそすぎた
  • ブループリントの上から順に取り組んでしまった

上記項目について、順に考えていきます。

動くのがおそすぎた

今回、動き始めたのは今年の2月頃からでした。
しかもその時は、テキストを惰性で読んでいただけで、ほとんど動いてないようなものです。
今回の自分で調査→ブログ記事化のサイクルで活動し始めたのは年度が変わった後くらいからだったと思います。
最初に記事を書いたのは6/23とかなり遅いです。
初動の遅さが原因で、心理療法や発達などの出題割合が大きい項目についてはあまり取り組めませんでした。

ブループリントの上から順に取り組んでしまった

この失敗はかなり大きかったです。
やってる間に気づきましたが、気づいた頃には遅かったです。
ブループリントの上の方は、出題割合が概ね2%で、出題割合の観点から言えばあまり優先されるものではないです。
まして、まだ整理しきれていないブループリントをあてにしすぎた悪手だったと思っています。

次に受験される方へ

前節の振り返りを踏まえて、受験対策として以下4点がポイントになるかと考えます。

  • 今から動く
  • 過去問を解き、出題傾向と自身の得意領域、不得意領域を知る
  • ブループリントの出題割合と自身の理解度とを照らし合わせて、項目の優先度を計画する
  • 自分で調査し、それを体系化する

以上です。